はじめに
病院にまだ慣れていない子や、予防接種だと分かっている子は、診察室の扉を開けた とたん大泣きになり「お母さん、お母さん」の連呼が始まります。
それは診察室を出るまで続きます。
「この1回の診察中に何回“お母さん”と呼ぶんだろうね」と言うと、お母さんは笑っています。
そのときに思います、「この子は一生の中で何回“お母さん” と呼ぶんだろう」と。
人が人生の中で最も多く使う言葉は“お母さん”かもしれませんね。
小学校低学年の子どもたちがいろいろなことをきっかけに、学校へ行き渋り始めるこ とがあります。
時々相談を受けますが、原因探しをせず、お母さんとの接触を増やすこ とだけで改善します(詳細は10~21ページをご覧ください)。
お母さんとの関係が良くなると、他の面も引っ張られて良い方向に進むからです。
お母さんの影響がいかに大き いかが分かります。
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書籍情報
- 著者:多賀千之
- イラスト:すずきかおり
- 初版発行:2016年2月18日
- 出版社:株式会社心力舎
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